じっくり見てる乃彩に先に気付いたのは元カノアキナ…。



「へぇ～、本当に付き合ってるんだね。」

「頼むから余計な事言うなよ…。」

「どうしよっかな～？」



その時大量の駄菓子をカゴに入れてこっちに歩いて来る乃彩。



大人買い!?



「愛芽に買ってってあげる!!」

「そ、そう!!俺が買ってあげるよ!!」

「イイよ。ナツビン…何でもない!!」



だから俺だってそれなりに小金持ちだってば!!



しかも駄菓子くらいなら昔の俺でも買えるし!!



俺のそんな気持ちを余所にアキナにカゴを渡した乃彩はニコニコしながら財布を取り出した。



「カワイイね～。」

「あっ、ありがとうございます…。」

「あたしね、ナツの…元カノなの～!!」



はぁぁぁぁぁぁぁ!?



普通言うか!?



しかも高校の時の話しだし!!



「そうですか!!ナツがお世話になりました!!」

「乃彩!?」

「見る目ありますね!!」



乃彩が怖い…。