そして次の日は朝早くにナツのマンションを出て実家へ向かった。



「そう言えばあたしついて来てよかったの?」

「別にイイじゃん?うちの親も乃彩の事気に入ってたし。」

「き!?気にいられっ!?やだっ!!」

「ぷっ!!顔真っ赤!!」



あたしナツの家族に気にいられたの!?



嬉しくて泣きそうだよぉ~!!



「あっ!!途中で何かお土産買わなきゃ!!」

「乃彩って超偉い…。俺なんて日向さんに何も持ってった事ないんだけど…。」

「だってナツはビンボ…あっ、何でもない!!」

「今はそれなりに出世したってば…。今のはグサッと来たよ乃彩チャン…。」



ごめん…。



だってヒナ君が前に『ナツ見てると食わせてやりたくなる』とか『あの貧弱な身体は金がねぇからメシ食えねぇんだな…』って哀れんでたから…。



うっかり…。



「乃彩は根っからのお嬢様だよね。」

「そんな事ないよ!?」

「そうだね、相当暴れん坊だもんね~。」



仕返しですか!?