抱きしめ返したナツの髪からシャンプーのイイ匂いがする…。



フワフワに乾いた髪に触れると指先から熱くなる…。



一瞬で全身に駆け巡る熱いの。



ドキドキするけど心地イイ熱さだ…。



「乃彩の髪イイ匂い…。」

「ナツの髪もイイ匂いだよ?」

「仕事してる時無性に乃彩の髪に触りたくなる…。」

「病気ですか?」

「ですね。」



ナツがあたしを思ってくれてるのが伝わって来る…。



この腕の中の温もりが凄く凄~く大好き…。



「そろそろ寝よ?」

「えっ?それは誘ってんの?」

「なっ!?何でそうなるの!?」

「今そんな話ししてたじゃ~ん…。」



そ、そっか…。



どうしましょう…。



「でもイイや。俺は乃彩と寝れるだけで超幸せ。今日は腕枕で寝てね?」



ナツってたまにサラッと恥ずかしい事言うんだ…。



照れちゃって顔上げらんないよぉ~…。