それからしばらくして明日の為に帰る事になった。



「じゃあ次は日本でな。」

「うん!!あんまりムリしちゃダメだからね?」

「乃彩も頑張りすぎんなよ。」



蒼兄にハグして車に乗り込んだ。



蒼兄大好き…。



「乃彩、明日の空き時間に少し出ない?」

「出ない。どっか行くなら一人でどうぞ。」

「何で怒ってんの…。」

「別に!!」

「怒ってる乃彩可愛くない!!」

「可愛く………。」



ただ妬いてるだけだもん…。



女心をわかんないナツが悪い!!



「バカナツ!!」

「意味わかんないよ。」

「逆ギレ!?」

「キレてないし。」

「もうイイよ。あたしが子供なだけだし。ナツなんて知らない。」

「俺も乃彩なんて知らない。」



何だか泣けて来た…。



普段ケンカしないから余計…。



車の窓から見える夜景が涙で滲んだ。