それからお店に戻ってタカヒロの髪を切った。



スタッフ全員に見られてる…。



「店長、こんな感じでどうでしょうか?」

「イイ…。」

「マジで!?」

「あんまり褒めたくねぇんだよバカ!!」



髪を切られた本人は何故か号泣…。



そんなに俺が好きですか…。



「マジ感動です…。実は俺も大会出たんスよ。そこで水木ナツの魅力にとりつかれました。」

「そんな魅力だなんて…。」

「いえ、本当に凄いです!!」



すっげぇ気分がよかった。



ただ自分の思い通りに髪を切って褒められた事が。



「今だにお前指名で予約来るから困るんですけど~。」

「うっそ!?マジ嬉しい…。」

「また顔出せ。次はコーヒーくらい出してやるから。」

「はい!!」



やっぱり俺、この仕事が好きだ。



でもAQUAに着いて世界中回るのが今は充実してる。



もっともっと腕磨くから。



もう乃彩には負けない!!