部屋について玄関を閉めた瞬間キスされた。



焦ってるんだよね…。



秀吉君もあたしの気持ちがわかってるんだもん…。



「乃彩カワイイ…。」

「可愛くないよ…。」

「すげぇカワイイよ。俺の中では1番カワイイ。」



そう言って笑顔を見せる秀吉君に胸が苦しくなる…。



ソファに座って秀吉君が出してくれたお茶を飲んだ。



ナツ君と違う腕…。



ナツ君と違う匂いに包まれると更に苦しくなる…。



「元カレってどんな奴だった?」

「何でそんな事聞くの?」

「ん~…。なんとなく。」

「秀吉君とは正反対の人…。もう辞めて?過去にしたい…。」

「ん、ごめん。」



ナツ君の携帯が変わってた。



もうあたしを必要としてくれてないんだ…。



「キスしてイイ?」

「…………。」

「その沈黙は肯定と取りました。」



キスされる度にナツ君の顔が浮かんで来る…。