どことなくナツ君の顔色が悪い気がする…。



「疲れたまってんの？」

「そんな事ないよ？楽しいしね。」

「順調みたいで安心。」

「ごめんね…。携帯変えたのに教えなくて…。」

「別に？でも若干ショックでしたわ!!」

「ごめん…。」


本当に申し訳なさそうな顔をするナツ君になんだか懐かしさを感じた。



変わってない…。



「それより俺の愚痴聞いてよ～…。」

「何？」

「愛芽の元カレが転校して来てさ～…。『結婚しよう』とかふざけた事抜かしやがった!!」

「結婚!?」

「それに天然だか計算高いんだかわかんねぇしさ、モデルだし～…。」

「大変だね舜太も…。」



何か言いたげな顔…。



早く言え。



「乃彩は…元気？」



俺はその言葉を待ってた。



ナツ君が自ら動かなきゃダメなんだってわかってもらいたい…。



「教えない。」

「……………。」

「元気じゃないよ。それに今…秀吉と付き合ってる。」

「えっ………。」



それを伝えたくて会いに来たんだからな…。