寝れてねぇんだ…。



「どこ行く?」

「個室押さえるからイタリアンでイイ?」

「すげぇ金持ちっぽいね舜太!!」

「金持ちっス!!」



ナツ君と二人で来たのは俺ん家がやってる店。



日向さんの店とは違う高級な店。



「いらっしゃいませ副社長。」

「電話しといたんだけど部屋ある?」

「こちらへ。」



この店はほとんど兄貴がやってるから俺はノータッチだ。



キョロキョロしてるナツ君を連れて通された個室に入った。



個室と言っても他の客の会話は聞こえる程度だ。



「ナツ君ってビール派だっけ?」

「ワインは味がよくわかんないんだよね~…。でも酒は今日はイイや。」

「送るから飲みなよ。」

「毎晩飲まされてて酒嫌いになりそうなんだもん…。」



隼人さん達か…。



酒強そうだよな隼人さん達って…。