それからしばらく経ったある日…。



「秀吉と付き合う!?」

「うん…。」

「でもナツの事まだ好きって言ってたじゃん!!」

「忘れさせてくれるって…。だから…。あたしも前に進みたいから…。ナツ君を想ってるのが辛いから…。」



言い訳にしか聞こえなかった。



秀吉を利用してナツを忘れる。



乃彩らしくないよ…。



「いつもの乃彩じゃない…。」

「いつものあたしって何?ナツ君がいなくなってからどうでもイイんだよ。仕事も勉強も…。もうどうでもイイ。」



乃彩が乃彩じゃなくなってる…。



やっぱりナツが必要なのに…。



「喜べないよ愛芽は。素直じゃない乃彩なんて乃彩じゃない!!」

「もうほっといて!!あたしが選んだ道だからイイじゃん!!ヒナ君も寧音チャンも愛芽も、皆お節介だよ!!気使われると余計忘れらんないじゃん!!」



乃彩?