俺の弱さがそうさせた。



全部俺のせいだ。



「帰るの?」

「ごめん寧音さん。泣かせた。」

「えっ…。」

「もう…来れないと思うけど…メシ作ってくれてありがとうございました。」

「まさかあんたら…。」

「俺が悪いんです。弱いんですよ俺…。日向さんにも謝っといてください…。」



寧音さんの顔を見てらんなくて乃彩の家を飛び出した。



日向さん、可愛がってくれてありがとうございました…。



やべっ…。



泣きそう…。



少し離れた場所に車を止めて動けなくなった。



『俺が彼氏です』



そう言って胸張れるくらいの男気が俺にはナイから…。



ごめんね乃彩…。



不甲斐ねぇ…。



やっぱり俺に乃彩は似合わない…。



好きだよ乃彩…。



今はまだ両想いかな?



早く忘れて次に行ってください…。



ごめんね…。



ごめん…。