しばらくして乃彩が帰ってきた。



「ナツ…君…。」

「おかえり。」

「ナツ君…。ごめんなさい…。」

「取り合えず話そっか。」



乃彩の部屋に二人で入った。



既に泣きそうな乃彩はペタンとフローリングに座ってる。



「こっちおいで?」

「はい…。」



隣に座らせた乃彩は俯いたまま暗い顔。



俺ってやっぱりダメ男。



乃彩にこんな顔させてる…。



「俺ダメだ…。乃彩の事抱きしめてやれない…。」

「ナツ君っ…。」

「ウソつかれた事がすげぇキツイっつーか…。頭ではわかってるはずなんだけど…。実際なにも解決してねぇしさ。」

「ごめんなさい…。」

「イメージとか事務所とかいろいろあんだとは思うよ?でもやっぱり乃彩とは生きる世界が違うかなってさ…。」

「世界なんて関係ない!!」

「実際あの秀吉と俺を比べたら確実に秀吉のが乃彩に似合ってるし。」



仲直りしたかったのに…。