その日にナツ君から電話が来た。



「1回しか会ってないんだよね?」



ナツ君にそう聞かれた時にどうしても告白された事が言えなくてウソをついた。



『撮影で会っただけ…。』



あたしが言ったこの言葉でナツ君が深く傷付くなんて考えもしなかったから…。



ごめんナツ君…。



「明後日日本に帰るからすぐに会いに行く。」

「うん…。」

「大事な時に側にいれなくてごめんね?」

「仕事だもん!!頑張ってね?」

「乃彩もね?」



何で正直に言わなかったんだろう…。



心配かけたくないとかナツ君が妬くからとか…。



そんなの全部言い訳だったって後から気付いた。



2日後のナツ君の帰国と同時にまたあたしと秀吉のツーショット…。



告白された時のだ…。



迂闊だったよね…。



「乃彩。俺にウソ着いた?」

「違うの!!これは…。」

「会ってんじゃん。」



ナツ君が見たことナイくらい怒ってる…。