空元気のナツ君との電話はスグに切れた。



信じてくれたかな…。



事務所には問い合わせ殺到でもう答えられる事がない…。



それでもあたしには仕事があって撮影しなきゃいけない…。



スタッフさん達も何か言いたげな態度…。



居づらい…。



撮影が終わって外に出た時だった。



「乃彩チャン!!」

「秀吉…さん…。」

「ちょっとイイ?」



秀吉があたしを待ってた…。



誰かに見られたらヤダ…。



「あのさ……ごめん!!」

「えっ!?」

「俺があん時誘ったりしなきゃこんな事にはならなかったし…。」

「あれは仕方ないです…。」

「でもどうしても謝りたくて…。しかも俺と噂になるとか乃彩チャンの株下げちゃいそうだし…。」

「そんな事ないです!!それは…ない…。」

「ホントごめん!!」

「頭あげてください!!それより平気ですか?次の試合だって近いのに…。」

「乃彩チャンってイイ子だよね…。」



イイ子…。