そんな吉岡に声をかけられたのはその日のお昼休み。



「愛芽、次サボらん?」

「吉岡と!?」

「ヤダ?」

「イイけど…。」



吉岡と授業をサボった。



屋上の貯水タンクの影に二人っきり…。



「何で愛芽なの?」

「別に~。ただなんとな~く。ってかキスしてイイ?」

「は!?自惚れてません?愛芽はそんなに安くない。」

「俺、お前のそういう強気なとこ好き。」

「Mだね…。」

「Mかもな?」



そう言って吉岡とキスした…。



遊び慣れた感じのキス…。



「愛芽って初めて?」

「んなわけない。乃彩と一緒にしないでよ。」

「そ。」



何なのこの展開…。



流された…。



吉岡はきっと初めからそのつもりだったんだと思う。



「俺の彼女になって…。」

「んっ…。」



そう吉岡から言われたのはイケない事の真っ最中。