それから視聴覚室にいた大河が出て来た。



「愛芽!?」

「もう…やぁ…。」

「は!?と、取り合えず保健室!?」

「イイ…。もうイイ!!愛芽に構うな!!」



大河が悪いわけじゃない。



八つ当たりだってわかっててもどうしようもなかった。



ごめんね大河…。



教室に戻って鞄を取った。



もうここにいたくない…。



「愛芽!?どうしたの!?」

「何でもない…。愛芽帰る。」

「ちょっと愛芽!?」



乃彩の制止を振り切ってただ走った。



舜太は愛芽なんてもういらないんだ!!



家に帰って部屋にカギをかけた。



それでも苦しい…。



「うわぁぁぁぁん!!」



舜太が好きで死にそうだよ…。



何でこんなに好きなのに…。



舜太…。



愛芽の舜太…。



前に舜太から貰ったネックレスをにぎりしめてただ泣きまくった。