まだ懲りないのかな…。



「愛芽が大河に戻る事は地球が滅亡してもない…。」

「なんで!?俺結構イイ男じゃね?セックスなら自信あるけど?」

「黙れ早漏…。」

「は!?マジ!?」

「うん。じゃあ教室戻る…。ありがとね大河。」



視聴覚室を出て教室に戻ろうとした…。



壁に寄り掛かってる舜太がいる…。



「舜…」

「何のつもり?」

「えっ!?」

「吉岡と二人とか有り得ねぇし。俺言わなかった?吉岡と愛芽が喋ってるだけでムカつくって。」

「舜太だって!!」

「うるせぇ。お前何なの?昨日からマジムカつく。もうイイ。」



もうイイ…。



愛芽なんてもういらないの?



さっきは我慢出来た涙がジワッと溢れた。



滲んで見える舜太の後ろ姿をただ見つめるしかなくてそこにただ呆然と立ち尽くした。



ねぇ舜太、もう愛芽の事嫌いなの?