それから部屋に入って気まずさ満点の空気…。



「ナツ君?」

「イイです別に…。インドア万歳。」

「違うもん…。ただスポーツ見るの好きなだけで…。」

「ただのヤキモチ。俺だって好きな女優さんとかいるし。」

「いるの!?」

「うん。」



あたし以外にときめくんだ…。



ちょっとショック…。



あ、ナツ君もこんな気分だったのか…。



「妬いた?」

「うん…。」

「好きなのは乃彩だけ。」

「ん…。」

「じゃあおあいこね?」



ナツ君…。



ギュッと抱きしめられた。



ナツ君以外好きにならないからね!!



あたしもナツ君だけ!!



「俺も大きくなりたい…。乃彩みたいに人の心動かせるくらいの…。」

「それって…。」

「俺店やめる。」



ナツ君の決断…。



初めて聞いたはっきりとした意志。



「でも海外に着いて行く事もあるから乃彩に寂しい思いさせるかも…。」



やっぱりナツ君らしい…。