まさかのヤン…。



「子供生まれたみたいでさ、ちょっと顔見にね!!」

「赤ちゃん!?」

「うん。産まれたて~!!」



ワクワクしながらマンションの駐車場についた。



ナツ君が誰かに電話をかけたら空いたマンションの入口。



「何気にイイとこ住んでんじゃん…。」

「どんな人?」

「あぁ、あの写真で旗持ってたオールバックだったやつ。」



それってモロヤンキーじゃん…。



怖くなってきた…。



「ナツ~!!1年ぶり!!」

「ツッチー!!チビは!?」

「中!!ってか…ナツの女…。」

「あ、乃彩って言うの。怖がってっから脅すなよ。」



ペコッと頭を下げたらニコッと笑って中に入れてくれた。



怖くないや…。



普通の人だ…。



「あ、ナツ君!!久し振り~!!」

「おぉ!!加藤がママ!!はい、これお祝い!!」

「ありが…。Noa!?」

「あ、俺の。」

「なななななな、何で!?」

「付き合ってるから~。それより抱かせて!!」



『俺の。』だって!!



キュンとなった…。