カシャっとフォークを落とす音…。



ヤバイ事言ったかな…。



「お泊りですか。」

「そう~…ですね…。」

「実家に行って乃彩を嫁いびりの刑に…。」

「しないから!!うちの母親そういうタイプじゃない!!」

「へぇ~…。で?」

「でって…。連れてっていいですかお父さん…。」



怖い…。



日向さんはやっぱり怖いです…。



「いいじゃん。この二人真面目だし。仕事どうにかなるなら行って来なよ。」

「寧音チャ~ン!!でもヒナ君…。」

「気にしないで。日向もお盆は恒例旅行だし。」



やった!!



何かプチ旅行みたいだ…。



乃彩とお泊り…。



それが嬉しくて嬉しくて慣れないワインをガブ飲み。



帰りの車の中でグルグル回る頭…。



「ナツ!!お前こんなとこで寝んなよ!?」

「降りれないよ日向さ~ん…。」

「降りろって!!」

「俺ね、乃彩と結婚すんの~。ご~めんね~パパしゃ~ん。」

「酔っ払い…。」



あぁ眠い…。