日向さんが連れて来てくれた店は超高級レストラン。



スーツじゃなきゃ入れないだろうな…。



「値段…。書いてない…。」

「好きなの頼んでイイぞ。」

「読めない…。」



フランス語で書かれたメニューはさっぱりわからない…。



そんな時は…。



「お任せで…。」

「ははっ!!乃彩、適当に頼んでやれよ。」



こんな店、きっと一生来れない…。



マジ静かでセレブ気分…。



ワインで乾杯してフォークとナイフで食事…。



乃彩はこれが普通なのかな…。



「乃彩って前からこんなとこ来てるの?」

「小さい頃からマナーだけはね?ヒナ君がたまに連れて来てくれたし。」

「へ、へぇ…。」



俺ん家なんて外食=ラーメン屋なんだけど…。



やっぱ育ちが違う…。



「あっ、そう言えば俺お盆に実家帰るんだ。」

「そうなの!?」

「うん。乃彩も行く?」

「行きたっ…。」



日向さん…。