肩に手を置いたらパシッと振り払われた手…。



「愛芽飲みたいの。」



始まりました、愛芽チャンのワガママ。



ってか完璧怒ってんだよ…。



「今日って日向さんいるのかな?」

「ヒナ君はドバイ。」

「そっか…。1杯だけね?」

「じゃあ1番高いのが飲みたいな!!彰の奢りで。」



待てよ…。



ここ、一応高級レストラン。



さっきから飲んでるワインだって1本15万…。



さっき見たやつにしとこう…。



「これを…。」

「かしこまりました。」



48万…。



酒なんて安けりゃ100円で飲めんだぞ!!



しかもワインになんて興味ねぇだろ愛芽!!



1番高くねぇけどバレねぇよな?



「ねぇ、これあんまりおいしくないね。」

「……………。」

「ワインって甘くないんだ…。」

「愛芽チャン、まずいなら飲まなくてイイよ?」

「勿体ないから飲む。まぁ中の中くらいの値段だったけどねこのワイン。」



バレてたか…。