何とか家に帰って来れた。



電気を付けていつもの場所に座った乃彩チャンを後ろから抱きしめた。



「俺は乃彩チャンが好きだから。」

「イヤ…。」

「えぇぇ!?」

「乃彩って…呼んで…。」



俺が淳子を呼び捨てにしてるからか…。



乃彩チャンって何気にヤキモチ妬きだよな…。



「乃彩。」

「水木さんが好き…もうどうしたらイイかわかんないくらい好きなんです…。」

「うん。俺も思うよ。乃彩チャ…乃彩の事どうしようもなく好きだから。」



健気で可愛くてすぐ顔が赤くなって…。



天然の強気な性格でちょっとカッコイイ乃彩がマジで好き…。



「水木さんになれたらイイのに…。」

「えっ?」

「そしたら水木さんの考えてる事がわかる…。」



あぁぁぁ~…。



何だよこの子…。



なんで俺の心をこんなにくすぐるんだろうか…。



頭おかしくなりそう…。