でも俺が気にするべき点は淳子ではなく乃彩チャンなんだよ…。



何て言えばいいかわかんないっス…。



「どうしよ…。」



それしか頭から出て来ない。



かなり酒も回って来てるし…。



「俺帰ろうかな…。」

「はい、これ飲んで帰れよ。」



大ジョッキのビールを飲み干してから乃彩チャンと居酒屋を出た。



明日は休みだな…。



あぁ~…。



気まずい…。



「乃彩チャン、淳子の事なんだけど…。」

「元カノ。それはわかったんです。でも何も聞きたくない…。水木さんが今誰が好きかが重要なんです…。」



泣きそうじゃん…。



俺の家に帰るかこのまま近くのラブホに行くか悩む…。



でも何もしなくてもラブホに行ったら乃彩チャンの心臓は破裂してしまうかもしれない…。



「まだ泣かないで…。家に着いてからにしよ…。」

「うぅっ…はい。」



必死に涙を堪えてるその姿が健気で堪らなく愛しい…。