もうダメ~…。



「キレイな髪だね。」

「そんな事ないです…。」

「地毛でこの色はキレイだよ。俺なんて真っ黒だから羨ましい。」



キレイを連発しないで…。



心臓が壊れそう…。



もうヤダ~!!



「愛芽チャンはたまに来るけど色入れてるもんね。」

「あ、そうですね…。」

「凄いよね、乃彩チャン。俺の6つ下なのに住む世界が全く違う。」



6つ下…。



じゃあ6つ年上?



あたしなんか相手にされないか…。



「乃彩チャンの彼氏が羨ましいよね、こんなにキレイな子を隣に置いとけるんだもん。」

「彼氏!?」

「いるんでしょ?」

「いませんよ!!」

「そうなの?好きな人のためにこんなにキレイにしてるのかと思ってた。」

「まさかっ!!でも…。」



そうかもしれない…。



見習君を見に来て、少しでもキレイだって思われたくて…。



好きな人の為かも…。