資料をパラパラとめくっていくと、アメリカから日本へ行くための工程表があった。

午後9時に、飛行機で日本まで目指すのか。

飛行機と言っても、普通の飛行機じゃない。

自分達専用の飛行機だ。

普通ので行ったりしたら、持ち物検査の時危険でしょ?

あ、日本に私達と同じ殺し屋の組織がいるんだ。

その人達と合流すればいいんだね。


今の時刻は午後1時。

仕事の準備をしなければいけない。


「ヴェッカー。

今暇なら、仕事の支度手伝ってくれない?」


「えぇー...まぁ今暇だから手伝うけどよ」


任せとけ、とでも言うかのように拳を胸に叩きつけてドヤ顔をしてきた。

若干腹が立ったけれど、行くよ、と伝えて再び歩き出す。