「...さん。

レイさん!」


「!!」


肩を揺すられて目を覚ました。

目の前を見てみると、そこには自分の部下の"ラミス"が立っていた。

彼女は不安そうな表情から、一気に安心したような表情となる。


「ふぅ。や、やっと起きた。

レイさんいきなり寝るんだもん、ビックリした」


「...ここは?」


周りには、複数の窓やイスがあり、それから窓の外を覗くと青い空がいっぱいに広がっていた。


あ、そういえば...。


「何言ってるんですか。

飛行機の中に決まってるじゃないですか」


「そうだったね」


暗殺の仕事のために、今日本へ向かってたんだ。

すっかり忘れていた。


背もたれに体重を乗せてもたれかけ、ふぅと息をつく。