次の日

「オハヨー」

「オハヨー、鈴」

「あ、優が早く来てるってことは
宿題だな?」

「せいかーい
おぉ神よ!どうかこの私に
答えをお授けください」

「うーん…」

「えぇっ!?お願いします!」

「…………よかろう」

「うぉっ!ヤッター!」

彼女、花澤優(はなざわ ゆう)は
私とよく話が合う
だから、一緒にいて、ものすごく楽しい
正直
愛よりも楽しいと思う


「はい、コレ。
授業までには、返してね
私、飲み物買ってくるから」


「うん!ありがと〜」


財布を持って、教室を出る

一月の今、冷えた体を温める
暖かい飲み物をゲットしなければならない




階段を降りて、廊下を進むと
自動販売機スペースがある

しばらく悩んだ結果、私は
缶のココアを買った


カチッ


フタを開けると
フンワリとココアの香りが
温かな湯気とともに私を包み込んだ


「フー…フー……
ぞぞぞぞぞっ」


熱いから少しずつ飲む
だから、変な音が出るけど
気にせずに飲み続ける



すると、その時……………