「おりゃあ!」





私は祐樹がキスしてくる前に、自分からキスしてやった。




それからすかさず間合いを取る。




そんな私の行動に、祐樹はぽかんとする。





「ど、どーだ、驚いただろ!」





私は勝ち誇ったように言ってやった。




すると祐樹は再び黒い笑みを浮かべ…。





「おう、驚かせてもらったぜ…。大学生になったら100倍にして返してやるよ」





こ、恐ぇ!今じゃないのが異様に恐ぇ!




私はあまりの恐ろしさに後ずさりをする。




すると私は祐樹に腕をガッシリと掴まれた。




おそらくさっきまで真っ赤だったであろう私の顔は、今は真っ青になっているだろう。




そんな私に祐樹はあくまで優しく、緩やかに言い放った。





「お前のこと、絶対に逃がさねぇからな。一生だ」