『好きな人が、いるんでしょ?』


よく分かったな、と思いながら私は言う。

『…うん。今から、その人に本を返しに行かないといけないの。

さようなら。また明日、_____』


小川くんは顔を歪めず、ただ私を優しい顔で見つめて、


『じゃあ、ね。

どうも、今までありがとう。』


そう言って、私に手を振った。
そして、また言った。


『___________.・』