「俺は、あきらめられなかった。」 「??」 「数馬が、菜の花にデートに誘ったって言ってきたとき、 俺はこのまま菜の花をあきらめようとは思えなかった。 だから、俺も食事に誘うって伝えた。」 洋平さんの真剣な目を、私もまっすぐ見る。 「菜の花に、友達を裏切れとは言えない。 でももし、俺ともう一回会いたいって気持ちが微塵でもあるんだとしたら、 その時はもう一回、俺と会ってくれないか?」