洋平さんが連れて行ってくれたのは、おしゃれなBARだった。 「ここカクテルがうめえんだ。 前、甘い酒飲んでたから、たぶん口に合うと思ってここにした。」 私に合わせてくれたんだ。 洋平さんの心配りにキュンとして、でもその気持ちを掻き消して、 「ありがとうございます。」とだけ伝えた。 お酒の名前を見てもよくわからないから、洋平さんが私が好きそうなお酒を頼んでくれた。