その後の泉くんが戻ってくることはなくて。
その後どころかあの日から1週間、1度も教室に姿を見せることは無かった。(学校には来てるんだろうけどなぁ)
「……どこにいるんだろう」
「誰が?」
「え?何が?」
「は?美琴が言ったんでしょうよ」
「あ、口に出てた?」
はぁぁぁぁ。と呆れたようにため息をついているのは、いつも一緒にいる同じクラスの相田麻夜(いいだ まや)。
高1の時に同じクラスで初めて会った。明るい髪にバッチリ化粧、おまけにピアスまでついてる。
最初はその派手な見た目から距離を置いていたけど、何かがきっかけで話した時思った以上に気が合ってそれからはずっと一緒。
そして2年でも同じクラス。今では親友です。
「で?誰が?」
しつこいなぁ。
「……泉くん」