『基本昼間は眠いから寝てる。授業に出たくないとかじゃないよ。何で眠そうって…眠いもんは仕方ないよねぇ』
彼は淡々と紙に書かれた質問に答えていく。
『好きな食べ物…って、小学生じゃないんだからさぁ。考えるならもっとまともなの考えてよ』
「ううぅ…ごもっともです」
だって泉くんの事何も知らなかったし、何でもいいから知りたいなぁって思いながら書いてたからさぁ。
『ビターチョコレートが好き』
「えっ、ビターチョコレート?」
『何。文句あるの?』
「いいえ、ありません」
『趣味ねぇ。暇な時はバイオリン弾いてるかな。兄弟はいないよ。これでいい?とりあえず全部答えたから。そろそろ戻らないと授業遅れるよ』