私たちの声で“彼”が目を覚ました。



『んん……なに?人が気持ちよく寝てんのに』



「いずみく…」
「あーーー!」


私の声を遮り、麻夜がツチノコでも見たかのように叫んだ。


「見つけた!泉!よっしゃぁぁあ!」


『あれ……?みっちゃん。なんでいるの?まあいいや。その前に、このお友達さんを黙らせてくれない?』


不愉快そうな泉くんなんて気にせず容赦無く騒ぐ麻夜。


「麻夜、うるさい」


「ねえねえねえ!泉、美琴のこと”みっちゃん”って呼んでんの?何、どんなカンケーなの?!」


『みっちゃん、この人誰?』


「え、無視?あははっまあいいや!ここで何してんの?」


人は興奮するとここまで我を失うのか。


「相田麻夜。同じクラスだよ」

泉くんにこのマシンガン麻夜を紹介した。