当然、線路の復旧には、まだまだ日数が掛かるので、俺達は歩いてアボットへ向かうことにした。
荷物をまとめ、列車を降りようと足を踏み出した瞬間――
「きゃー!」
――女性の悲鳴が聞こえた――
俺達は顔を見合わせ、悲鳴の聞こえた駅の外へと向かう!
外へ出ると、近くに小さな村があるだけということもあり、駅の周りは、ちょっとした広場があるぐらいだった。
しかし、見ると、そこには十数人の盗賊に囲まれた乗客達がいた。
「――命が惜しかったら、金目の物全部置いてきな!」
やたら月並みなセリフを吐く盗賊その一。
まぁ、名前なんて知ったこっちゃないから、盗賊その一と勝手に命名する。
俺は、状況を確認すると、盗賊その一へ向かってダッシュをかける!
「――な、なんだテメェは!」
突然向かってくる魔道士姿の俺に、動揺する盗賊その一。
「へっ……魔道士なんざ、魔法使わせる前に力ずくでしめりゃ、こっちのもぶはぁ!」
何やらグチグチ言っているうちに、とび蹴りをかます!
「ふっ……甘いな……」
完全にノビている盗賊その一の背中を踏みつけながら、不敵な笑みを浮かべる。
「……き……貴様! よくも親分を!」
どうやら、今倒したこいつが親分だったようである――
――怒りに震え、こっちへ向かって剣を振り下ろす盗賊その二!
しかし俺は、短剣を抜き、アッサリとそれを受け流す!
「――な、何!」
魔道士は剣なんか使えない、という偏見があったのだろう。自分の一撃を受け流され、驚く盗賊その二。
「――うっ!」
その一瞬の隙に、当て身を食らわせて昏倒させる!
荷物をまとめ、列車を降りようと足を踏み出した瞬間――
「きゃー!」
――女性の悲鳴が聞こえた――
俺達は顔を見合わせ、悲鳴の聞こえた駅の外へと向かう!
外へ出ると、近くに小さな村があるだけということもあり、駅の周りは、ちょっとした広場があるぐらいだった。
しかし、見ると、そこには十数人の盗賊に囲まれた乗客達がいた。
「――命が惜しかったら、金目の物全部置いてきな!」
やたら月並みなセリフを吐く盗賊その一。
まぁ、名前なんて知ったこっちゃないから、盗賊その一と勝手に命名する。
俺は、状況を確認すると、盗賊その一へ向かってダッシュをかける!
「――な、なんだテメェは!」
突然向かってくる魔道士姿の俺に、動揺する盗賊その一。
「へっ……魔道士なんざ、魔法使わせる前に力ずくでしめりゃ、こっちのもぶはぁ!」
何やらグチグチ言っているうちに、とび蹴りをかます!
「ふっ……甘いな……」
完全にノビている盗賊その一の背中を踏みつけながら、不敵な笑みを浮かべる。
「……き……貴様! よくも親分を!」
どうやら、今倒したこいつが親分だったようである――
――怒りに震え、こっちへ向かって剣を振り下ろす盗賊その二!
しかし俺は、短剣を抜き、アッサリとそれを受け流す!
「――な、何!」
魔道士は剣なんか使えない、という偏見があったのだろう。自分の一撃を受け流され、驚く盗賊その二。
「――うっ!」
その一瞬の隙に、当て身を食らわせて昏倒させる!