「――で、共同戦線張るからには、お互いの実力を知っておく必要があると思うんだけど」
 俺は歩きながらクーガに話しかける。
 どうやらお互い十六歳なので、敬語を使わなきゃいけない心配は無さそうだが……と言っても、俺は年上にもあまり敬語使わないけど。
「俺は、この魔法剣と……あと魔法を少々」
「へぇ……魔法も使えるんだ。剣だけかと思ってた」
 意外な発言に、普通に驚く俺。
 やっぱり人は見た目で判断しちゃダメだねぇ……
「で、タキトは?」
「俺は、特に神聖魔法が得意だけど――これでも一応、サウザンドマスター」
「――サウザンドマスター!?」
 俺の言葉に、クーガが驚きの声を上げる。