「そうだったんだ…。
おかしいなって思ってたの。」


「絢…。」


絢は話してくれた。

絢と主任が外回りに行った
あの日の事。


先に行っててって言われた
のに.すぐに戻って来ると
思いエレベーターの前で待
って居た事。


主任が非常口に入った後で
私が入って行った事。


その時は不思議に思っただ
けだったと…。


「だって…主任と楓だよ。
楓が主任の事.嫌ってたの
知ってたから…偶然かな?
って思ってたんだ。」


「……ごめん。」


その後.駐車場に先に行った絢は
主任を待って居た。

主任の車の前に…。


「主任が来てすぐに言ったの。
ホテルの車で行くからって…。
どうしてですか?って聞いたら
ごめん…好きな女以外は乗
せない事にしたからって。」


その後…絢は笑って言って
くれたんだ。


「私.一日で恋に落ちた楓に
負けちやったの?
私の魅力もまだまだって事か(笑)」って…。


ごめんね…絢。


本当にごめんね。