絢が興奮
している横で私は緒方
と呼ばれたその人を見た。


これから三浦主任が
戻って来るまで私達の
トップに立つ人。


三浦主任とは同期入社
らしく…若いながら出世
街道まっしぐらだと紹介
してくれた。


「緒方斗侑真です。
来週から宜しく…。」


淡々とした挨拶に


「相変わらずね。」


と三浦主任が
呟いた。