そんな俺は楓を何度抱いてもまたすぐに楓が欲しくなる｡


俺は全くと言っていい程に楓.以外の女に興味が無い｡


正直.毎年のように入社して来る女子社員に何度か誘われた事があった｡


営業部の課長になった俺は新入社員の相談を聞かない訳にはいかず二人きりになる事がたまにある｡


そんな時に必要以上に近寄って来たり…｡


中にはストレートに
告白してくる女子社員も居る｡


同期の近藤からは
｢羨ましい奴だな｡｣とよく
言われるが俺にとっては迷惑な話しでしかなかった｡


俺は反対に言い寄って来る女達を
見て余計に楓の良さを実感する事
の方が多い｡


近藤に話すと
｢どれだけ嫁さん命なんだよ｡｣
って笑われるけど事実だし…そう
言われるのは嫌じゃない｡


現に俺にとって楓は自分の命に代えてでも守ってやりたいと思う世界でただ一人の女…｡


楓の為だったら俺は何だって出来る…｡


楓と出会う前の俺だったら自分がただ一人の女にこれ程.惚れてしまうなんて思いもしなかった｡


俺のかたく閉ざされた心の扉を
意図も簡単に開かせたのは楓だけだった｡