夜.病室に一人で居ると眠れない日が続いた。


近くに斗侑真が居るのに…。


私達がこの病院に運ばれてから3日が過ぎた。


今だに斗侑真の意識が戻らない…。


信じたい気持ちが何度もくじけそうになる…。


もし…。そう考えると気が狂いそうになった。


毎日のようにみんなが私の病室を訪れてくれる。


みんなが新しい命を喜んでくれた。


誰よりも一番に斗侑真に伝えたかったのに…。


一番に斗侑真の喜ぶ顔が見たかったのに…。


そんな事を毎日考えながら朝方になると浅い眠りにつく…。


「お祝いの気持ちなの…受け取ってくれない?」

「殺してやる!!あんたなんか死ねばいいのよ!!」

「止めろ!!」


斗侑真!!…斗侑真!!


「観月さん!!観月さん!!
どうしました!?大丈夫ですか!!」


ハッ…!!


「斗侑真!!助けて…!!」


夢…!?


嫌な夢…。夢の中の篠崎さんの顔も私に対しての憎しみがいっぱいだった…。


生まれて初めて私は心底.人が憎いと思った。


私の愛する人を傷付けた人。


私は一生彼女を許さない。