「お願い!!…斗侑真に会わして!!」


「観月さん!!落ち着いて!!もう一つ貴方にお話ししなければいけない事があります。
貴方のお腹の中に新しい命が宿っています…。
胎児にとっても今の貴方の精神状態は非常に悪影響を与えます。
気持ちをしっかり持って!!貴方一人の体じゃ無いんですよ。」


赤ちゃん…。


私と斗侑真の赤ちゃんが私のお腹の中に居る…。


やっぱり…出来てたんだ。


「赤ちゃん…。私のお腹に…赤ちゃんが居る…。」


「そうです…3ヶ月に入った所です。
もう貴方は母親になってるんですよ…。」


斗侑真…私達の赤ちゃんだよ。


たくさんの愛情を注いであげるんでしょ。


斗侑真…眠ってる場合じゃないよ…。


もう私達は親になったんだよ…。


赤ちゃん…パパを助けて…。


お願い…パパを助けて…。


「観月さん…後は緒方さんの生きたいと思う気持ちも大切なんです…。
明日…面会を許可します。話し掛けてあげて下さい。」


「……はい…。」


生きたいと思う気持ち…。


斗侑真は私と出会って
生きてて良かったって言ってくれたよね…?


今もその気持ちは変わって無いって信じてるよ。


生きて…。