「………。」


私は何も言えなくなる…。


「ダメよ…。篠崎は観月が太刀打ち出来るような相手じゃないわ…。
緒方に任せておきなさい。
必ず緒方は観月を守ってくれるから…。」


三浦主任の言う通り斗侑真は必ず
私を守ってくれるだろう。


でも…少しでも私自身も強くなりたいと思う。


四人でロビーのカフェに向かった。


「しかし…あの女どう言うつもりなんでしょうね?次は何がしたいんだろ…?」


「わからない。でも…あの子は昔から欲しい物は必ず手に入れるって噂だったから…。」


必ず手に入れる…。
斗侑真を手に入れる…。


絶対にそうはさせない…。
斗侑真だけは誰にも渡さない…。


「楓!!」


急いで来たのだろう斗侑真が息を切らして走って来る。


「大丈夫だったか?みんなで待っててくれたのか…悪かったな。ありがとう…。」


「緒方主任お久しぶりです。」


「おぅ三井.本当に久しぶりだな(笑)小林も久しぶり!!元気だったか?」


「はい!!」


「お前達も早く結婚すれば?三井.さっさとお前も落ち着け!!」


「分かってますよ!!俺も絢以外考えられませんから…(笑)」


斗侑真と三井さんが話している時だった…。