R♪R♪…♪

斗侑真だ!!


「もしもし!!斗侑真…」


「楓!!今どこに居る!?」


いつもと違う斗侑真の声に不安が押し寄せる…。


「家だよ。…どうしたの?」


「そっか…良かった…。今から帰るから。
あぁ.鍵は自分で開けて入るから誰か来ても絶対にドアを開けるなよ。
詳しい事は帰ってから話すから.すぐに帰る。じゃあ…。」


嫌な予感がした。


何があったんだろう…。


身動きが出来ずにソフィーの上で膝を抱えて斗侑真の帰りを待った。


「楓!?ただいま!!」


玄関から斗侑真の声がした。と同時に涙が出てきた。


言いようの無い不安から開放されて次々と涙が溢れ出す…。


「斗侑真…早く来て…動けないよ…。」


リビングに入って来た斗侑真が慌てて抱きしめてくれる。


「ごめん。変な電話したから恐かったんだろ?ごめんな。」


斗侑真の温もりを感じてホッとした。


私が一番安心出来る場所。


「もう大丈夫。斗侑真が居てくれたら恐くない。」


「そっか…じゃあもう少しこのままで居ような。」


そう言っていつもの様に頭を撫でて抱きしめてくれた。


きっと何かある…でも斗侑真はそんな不安を消してくれる。