「俺は教師として…いえ.人間として失格です。
現に自分はイジメに加わった生徒達と同じ様な事を緒方さんにしてしまったんですから…。
本当に子供には罪は無いんですよね。
結局.俺はその生徒に対して教師らしい事は何もしてやれませんでした…。
その生徒は家族と共に引越して行ってしまったんです。」


その日に私の所に来たんだ…。


お兄ちゃんも苦しかったんだね。


今日1日…色々な事があった。


お母さんの話

お兄ちゃんの話


私と斗侑真が出会った事によって
みんなが直面した悲しい出来事。


運命のいたずら…。


今までの事はそんな簡単な言葉では片付けられる事では無いけれど…今.みんなが幸せになれたならそれでいい。


お兄ちゃんは斗侑真から許しを得る事が出来たなら何も力になってやる事が出来無かった男子生徒に会いに行き謝りたいと言った。


「許すも何も僕の父親がお父さんを死なせてしまったのは事実なんです。
もし反対の立場なら僕も同じ様な感情を抱いていたと思います。
将人君すぐにでもその生徒さんに会いに行ってあげて下さい。きっと喜んでくれますよ。」


「はい!!」