「楓.俺ワンタン麺.食うから…お前.今日はこれね。」


そう言って私の前にチャーシュー麺が差し出される。


「ヤダ!!私.今日はワンタン麺が食べたいの!!」


「恭一と同じだからダメ!!」

「そんなの関係無いでしょ!!返して!!」


私達の言い合いに颯太さんと恭一
さんがア然として見ていた。


「斗.斗侑真!!俺.チャーシュー麺
食うわ。なら…いいんだろ?」


「まぁな。」


斗侑真が納得する。


二人でワンタン麺を食べていると
颯太さんと恭一さんが呟いた。


「正真正銘のバカップルってやつだな…。」


「だな…。」


店が忙しい颯太さんは呆れ顔で厨房に戻っていった。


「ところでお前らもう結婚しちゃえば?
全部知った上でやっぱりお互いが
必要だと思ったんだろ?
もう恐いもん無いじゃん。」


恭一さんは自分が注文していない
チャーシュー麺を食べながら言った。


「するよ。もう一緒に住む事にしたし…。
お前が言う通り俺にはもう楓を
失う以外恐いもんなんて無いからな。(笑)」


斗侑真の言葉に恭一さんは驚いていた。