お互いの揺るぎない気持ちを確認
した私達にはもう不安なんて無かった｡


あとはずっと二人で前を進む事だけを考える｡


午前中にはマンションの解約の手続きをした｡


これからの斗侑真との生活に喜びを噛み締める｡


また怒鳴って電話が掛かって来る
前にお母さんに電話でマンション
を引き払って斗侑真と一緒に住む
事を伝えた｡


｢分かった…｡明日来るんでしょ?
待ってるから｡｣


｢うん｡じゃあ明日ね｡｣


電話を切った後お母さんの事を考えてた｡


お母さんの大事な話しって何なんだろ…?


｢楓?…また余計な事を考えてんだろ?｣


斗侑真に頬を突かれる｡


｢そうじゃないけど…お母さんの
大事な話しって何だろうって思って…｡｣


｢あぁ…なんだろうな?
俺も聞いていいのかな?｣


確かに緒方さんと二人でってお母さんは言ってた｡


｢大丈夫だよ｡二人でいらっしゃい
って言ってたから｡
ごめん!!この話しはもう止めよう!!明日になれば分かる事だしもう考えない事にする!!｣


｢なんだよ.それ…｡(笑)｣