昼休み私の携帯が鳴った。
画面を見るとお母さんから。


「もしもし.お母さんどうしたの?」


私の問い掛けにお母さんから
返って来た声は耳が痛くなる程の大きな声。


「やっと繋がった!!
どうしたのじゃないでしょ!!
マンションに行っても居ないし
あなた昨日何処に行ってたのよ!?」


お母さん来てたんだ…。


昨日といい今日といい良く私は怒鳴られる…。


「ごめん…。斗侑…緒方主任と一緒に居た…。」


お母さんは黙ってしまう。


「お母さん?…本当にごめんね。」


「楓.今ねお母さんロビーに居るの
陶芸の先生のお誕生日会でね…今
から食事するのよ。
お母さん少し時間があるの…降りて来れない?」


携帯を切って急いでロビーに
向かおうとする私に何を勘違い
したのか…絢と三井さんが引き止める。


「観月!!またあの女か?
もう相手にするな!!」


「楓!!行っちゃダメだよ!!」


「あ.あの…お母さんがロビーに
来てて降りて来れないかって…。」


「えっ…。お母さん!?」


「う.うん…。」


「もぉ!!修ちゃんの勘違いなんじゃん!!」


「絢もだろ!!」


心配してくれてたんだよね…。


二人共ありがとう。