「いらっしゃい!!ごめんねトイレ入ってたから!!」


「あらっ!そうなの。ご飯まだでしょ?一緒に食べましょ!!」


そう言ってお母さんはテーブルの
上にお寿司を置いた。


「あっ.お寿司だ♪食べたいなって
思ってたの!!お茶入れるね!!」


「そうでしょ♪楓はお寿司好きだもんね!!」


他愛のない会話に笑って話す。


本当は一人で居たかった。


最近の私は心の底から笑った事がない。


でも…もう二度とお母さんを傷付けてはいけない…。


私は笑顔で話す。


食事を終えて…私はお母さんの
好きな紅茶をテーブルに運ぶ。


また他愛のない話しをしていると
お母さんが急に改まって聞いてきた。


「楓…もう本当に緒方さんとは終わったの?」


「うん…どうして?」


「まだ好きなんだったら諦めちゃダメよ…。ちゃんと2人で話し合いなさい。」


「もう終わったから…。」


私の言葉にお母さんは黙ってしまった。