「母さんも楓でも何してんだよ。緒方さんが落ち着いて座れないだろ…。」


私とお母さんは我に帰った様に動き出す。


お母さんがお兄ちゃんの横に私は
斗侑真の横に座った。


真実さんがお茶を運んで来てくれた。


「先にお茶でもどうぞ…。
すぐにお昼用意しますから。」


「お構いなく…。」


斗侑真の言葉にお兄ちゃんが言った。


「真実.座れ。先に緒方さんのお話を聞かせて頂こう。」


全員が揃って改めて斗侑真が挨拶した。


「今日お伺いしたのは大事なお話しがあって来ました。」


斗侑真はお母さん.お兄ちゃん.真実さんの顔をゆっくりと見て話し出した。


私との出会い。

その時の自分の気持ち。

私を大事にしていきたい思う気持ち。

必ず幸せにすると言う言葉。


一つ一つが私にとっても改めての斗侑真からの愛の告白。


「楓さんを僕に下さい。」


その言葉に私の目から涙が溢れ出した。