すぐにでも私の実家に挨拶に
行きたいと言う斗侑真の気持ちを
聞いて早速.実家に電話するとちょうど来週の日曜日はみんな揃っていると言う…。


お母さんに彼を連れて行くと話した。


「あら.大変!!お家.片付けなくちゃね!!
真実ちゃん大変よ…楓が彼を連れて来るんですって!!」


電話の向こうでお母さんと真実さんの慌てている声がする。


あの…そんなに慌てなくても来週なんですけど…。


真実さんに代わって貰って正確な
日時を真実さんに伝えた。


お兄ちゃんには真実さんの方から伝えてもらう。


きっと…大丈夫。斗侑真の誠実
さはきっと伝わるはず。


そう思っていても日曜日が近付くにつれドキドキしてきた。


強敵はお兄ちゃん…。


すんなりと賛成してくれるとは考えられない。


斗侑真だからじゃなくお兄ちゃん
にとってはどんなに立派で完璧な
人でも関係ない。


私に関わるすべての男の人が気にくわないんだと思う。


でも私の気持ちは固まっている。


どんなに反対されても私は斗侑真を諦める事なんて出来ない。


私達は絶対に離れない。